更に20年
昨日書いたことと若干だぶるかもしれませんが。
ご存知、ハンス・J・ウェグナーがデザインしたCH24、通称「Yチェア」です。家具やインテリアに興味が無い、という方でもどこかで目にしたことはあるはず。この椅子がこの世に現れたのはもう60年以上も前となる1950年のこと。半世紀以上も売れ続け、現代でもなおファンを増やし続けている大ベストセラー。まさに怪物。
写真のYチェアは、15~20年程使って、座面のコードが切れてしまったり傷んでしまったりしたものを、直すためにお預かりしたお客様の椅子。これを週に1脚のペースで計5脚直しています。
実は何を隠そう、ぼくはなんとなくYチェアってあまり好きではなかったのです。なんとなくカタチがデザインされすぎているというか、もっと素朴な表情を好むぼくとしては、なんとなく、作為的すぎるような気がしていたんですね。
しかし今回、5脚もYチェアの修理をしていると、その考えを改めました。
きちんとバランスよく考えられたつくり。妙なRがついている部材も、ペーパーコードを編んでいるとそれが為に緩みにくかったりする工夫。どれもこれも「作為的」どころか、それは表面上のことではなくて、きちんと「長持ちさせるための気遣い」であることが伝わるのです。そういうちょっとした感動が、きっとカタチや使い心地に表れて、半世紀以上も人の心を捉え続けられている結果に結びついているのかな。
今修理中のこのYチェアも、15年以上使い込んできた痕跡はそのままに、機能的な部分(座面)のみの補修で毎週1脚ずつお客様の元へ戻って行きます。これから更に20年使い続けられますように。
がんばって手入れしなくちゃ。
(写真はこれから補修作業をお店の片隅で待つYチェア。長い時間を経て初めて身につく、しっとりした風合いが気持ちいい。)
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ご存知、ハンス・J・ウェグナーがデザインしたCH24、通称「Yチェア」です。家具やインテリアに興味が無い、という方でもどこかで目にしたことはあるはず。この椅子がこの世に現れたのはもう60年以上も前となる1950年のこと。半世紀以上も売れ続け、現代でもなおファンを増やし続けている大ベストセラー。まさに怪物。
写真のYチェアは、15~20年程使って、座面のコードが切れてしまったり傷んでしまったりしたものを、直すためにお預かりしたお客様の椅子。これを週に1脚のペースで計5脚直しています。
実は何を隠そう、ぼくはなんとなくYチェアってあまり好きではなかったのです。なんとなくカタチがデザインされすぎているというか、もっと素朴な表情を好むぼくとしては、なんとなく、作為的すぎるような気がしていたんですね。
しかし今回、5脚もYチェアの修理をしていると、その考えを改めました。
きちんとバランスよく考えられたつくり。妙なRがついている部材も、ペーパーコードを編んでいるとそれが為に緩みにくかったりする工夫。どれもこれも「作為的」どころか、それは表面上のことではなくて、きちんと「長持ちさせるための気遣い」であることが伝わるのです。そういうちょっとした感動が、きっとカタチや使い心地に表れて、半世紀以上も人の心を捉え続けられている結果に結びついているのかな。
今修理中のこのYチェアも、15年以上使い込んできた痕跡はそのままに、機能的な部分(座面)のみの補修で毎週1脚ずつお客様の元へ戻って行きます。これから更に20年使い続けられますように。
がんばって手入れしなくちゃ。
(写真はこれから補修作業をお店の片隅で待つYチェア。長い時間を経て初めて身につく、しっとりした風合いが気持ちいい。)
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by standard-e
| 2011-06-13 22:51
| 家具